トップページ > 多重債務になる理由
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複数の金融業者からお金を借りている人にとって、一番気になるのは「いつになったら返済が終わるのか」ということ。結論から言うと、サラリーマンの平均的な月収20〜30万円程度だと、借り入れ件数3〜4件、借金総額が300万円を超えると、全額返済は難しくなります。
単純計算で借金総額300万円だと、利息が2割として年間60万円プラス。
1年間で完済するためには360万円、月々30万円返済しなければなりません。
生活を圧迫しないようにと月々5万円の返済では利息を払っているだけなので、一生かかっても元金が減りません。
月々6万円返済すると一年間で72万円になり、借金は元金288万円になりますが、そうすると今度は利用枠が空いたからと、新たな借り入れを勧めてくる業者が大多数です。たとえその誘惑をきっぱり断ることができても、完済には気が遠くなるぐらいの年月がかかります。
しかも、複数の金融業者から借り入れをしている場合、借金返済のために新たな借り入れをしているケースが多く、そうなると借金が減るどころか、利息分の借金が増えることになりがちです。そうするといつまでたっても借金返済が終わることはありません。そうなる前に、また、そうなってしまったときには速やかに弁護士事務所に相談してください。
ここで挙げた金額例はあくまでも目安なので、「生活が苦しい」「借金のことしか考えられない」と思ったときには、金額や利用件数に関わらず早めに弁護士に相談してください。

最初に借金をするきっかけは、臨時の出費が必要だとか、給料まであと数日だけれどお金が少し足りないとか。「ほんの数万円借りるだけ。テレビCMでも見かける大手ならし大丈夫だろう」と、最初は自分でも返せる金額を大手消費者金融業者から借りるケースが大多数です。(近所のショップやスーパーで作るカードも要注意です。)
ところが、しばらく利用を続けていると利用限度額が増えていきます。信用がついたみたいでちょっと嬉しい気分になりますが、これが大きな落とし穴なんです。
たとえば、最初は20万円だけを借りるつもりでも、次第に30万から50、70、100万円と、利用できる金額がどんどん増えていきます。「ご利用枠が増えました」とATMの機械が教えてくれる場合もあるし、業者から電話がかかってくることもあります。公務員や大手の会社に勤めていたら、1年間で利用限度額が200万円まで可能になることも珍しくありません。しかも、金融業者のATMの多くは、借りるときに「ご出金」、返済するときは「ご入金」という表示になっています。これなら自分のお金を引き出すような感覚になってしまうのも不思議ではないですよね。
借金が増えていくうちに返済が追いつかなくなってきます。返済日を過ぎても支払いがないと、電話や郵送などで催促されるので、「せめて利息だけでも払おう」と新しいところからお金を借りて返済しようという考えになりがちです。借金の悪循環はこれが原因です。
そうして借り入れ件数も徐々に増えていき、気がつけば大手金融業者が3社、準大手や信販会社がそれぞれ2〜3社程度、借金総額は400万円ほどに。
月収が20〜30万円だとして、毎月の返済額は人それぞれですが、平均総額15万円以上と言います。これでは普通に生活していくこともままなりません。

さらに、金融業者の営業方針は「元金を減らさずいかに利息で儲けるか」ということなので、元金が少しでも減ると「利用枠が30万円あきました」と利用枠を拡げたり、「キャンペーン中につき、今なら利息が1%お得です」などとあの手この手を使って、さらに借り入れを増やそうとしてきます。
50万円借りようとして、「今100万借りてくれたら27%の金利を25%にしてあげる。使わない分は、すぐ返してくれたらいい」と言われて、借金額が増えることもよくある話です。
また、たとえ全額返済することができたとしても、消費者金融の営業政策として、「過去の利用客の掘り起こし」と「新規顧客拡大」が2本柱になっていますので、数ヶ月経たないうちに「ご入用はないですか?すぐに振り込みますよ」という電話がかかってくるのです。このときにきっぱりと断ることが意外に難しいようで、また借金の悪循環に逆戻りしてしまうケースがよくあります。
このように、多重債務になる原因は借りた人だけに非があるとは言えません。むしろ、「借りたお金はちゃんと返さないといけない」と思うあまりに借り入れを増やしてしまう真面目な人ほど多重債務に陥りやすいのではないでしょうか。
「借金=恥ずかしい」と思いがちですが、決してそんなことはありません。まずは相談して、今までの悩みを全部弁護士にお話ししてください。

